私にとってのクラブハウス ~その後~

2021年に最初のリカバリーストーリーを書いて、早くも3年以上が経ちました。あれから様々な変化がありました。職業訓練校にも半年ほど行きました。そこで、皆勤賞をいただきました。クラブハウスはばたきでの日々の頑張りが成果へと繋がったのだと思います。職業訓練校が終わった後も、クラブハウスはばたきに通いながら就職活動を続けました。職業訓練校が終わって、約10か月後にチャレンジ雇用の事務補助の仕事に受かって、2年前(2023年)の4月より仕事を始めました。

チャレンジ雇用は最長3年以内に転職活動をしなければいけないため、働きながらチャレンジ雇用で働いている官公庁の公務員試験を受けました。筆記試験には受かりましたが、最終選考で落ちました。最終選考で落ちたのは残念でしたが、筆記試験に受かったことで自信へと繋がりました。それで、今、働いているチャレンジ雇用のステップアップする選考を受けて、無事受かることができました。2025年4月から特別支援学校の学校事務で働くことになります。その仕事が慣れて、しばらくしたら、再度公務員試験に挑戦しようと思っています。できたら、これまでのメンバーとしての経験を生かして、福祉局で働きたいと願っています!

2年前に仕事を始めてからも、仕事のない平日の1日や土曜開所の日は、クラブハウスはばたきの活動に参加しています。ステップアップする中で、平日もクラブハウスの活動に参加できなくなる可能性も高いですが、今振り返ると、クラブハウスの活動に参加したことで“自信”がとても回復しました。身だしなみ、家事やメリハリなど、できなかったことが徐々にできるようになってきました。また、順調に職場復帰できるようになったと思います。施設を利用するメンバーは、就職した後、大抵の場合、福祉施設は使えなくなることが多いですが、就職した後も、居場所の一つとしてクラブハウスが提供されていることは本当に心強いです。もし、従来の福祉施設を使っていたら、今のように元気に職場復帰できなかったと思います。クラブハウスはばたきの事務ユニットで経験したことが、今の仕事に大いに生かされていると思っています。

それと同時に、自分がクラブハウスはばたきで経験したことを、自分の故郷でもできるようになったらいいなと思うようになりました。以前使っていた施設で、「クラブハウスの活動に参加したい」と言っていた友達がいました。できたら、仕事で働く中で開業資金を貯めて、20年後でもいいから設立できたらいいなと思っています。そのためには、クラブハウスの活動でできることを小さいことでもいいから関わっていきたいと思います。また、クラブハウスを調査(国際認証)するファカルティというチームがクラブハウス・インターナショナルにありますが、できたら、いつかファカルティになりたいと思っています。まだ、アジアに住んでいるクラブハウスの仲間でファカルティになっている人はいないようです。ファカルティになり、世界中のクラブハウスにも関われたらいいなと思っています。

(はばたきメンバー/ N・K)