私にとってのクラブハウス

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こんにちは。昨年の12月から体験して、今年1月から正式にメンバーになりました。よろしくお願いいたします。

私が精神疾患になったのは、大学4年生の頃です。誇大妄想が酷く、周囲に様々な迷惑をかけていました。それで、離れる友人もいました。入院は、大学4年生の頃と28歳の頃に2回です。高校時代、学校でほとんど部活をしていなかったため、その反動として、様々な活動のやりすぎで、精神疾患を発症しました。大学は、休学せず無事に卒業できたのですが、すぐに就職することはできませんでした。精神疾患になったときは、すごく惨めになった気持ちでした。周囲のきつい目もあるし、大学の友人も精神疾患のことを理解してくれなかったため、自らその友人から離れました。その後、介護職員初任者研修という介護ヘルパーの資格を取り、クローズという障害を隠して就職する形で介護職に就職しましたが、マルチタスクや夜勤ができず、すぐに辞めました。そのため、障害者雇用で働くことを決意して、障害者就労生活支援センターという市町村にある障害者で就職を支援してくれるセンターに登録しました、地元の市役所で1年間実習しました。しかし、体調が安定せず、当時の地元の就労継続支援B型事業所という作業所の一つに登録して、はばたきに来るまで合計二か所のB型事業所に通っていました。B型事業所では、MOSのエクセルとワードの資格を取りました。障害者グループホームにも3年契約で住んでいました。

はばたきを知ったのは、自分が精神疾患になって、色々とインターネットで調べていたのですが、そこから見つけた「リリー賞」という精神保健福祉の賞を受賞された、はばたきの元メンバーさんの話でした。クラブハウスというリハビリテーションモデルが自分自身を回復させたこと、はばたきはとてもいいことを勧めてくれました。私は昔、海外に住んでいたため、はばたきは国際交流があることに惹かれました。しかし、はばたきは自分自身の当時住んでいたところから遠いということもあり、諦めていました。ある時、グループホームの退所後の住まいがご縁あって、小平市の物件が見つかりました。そのため、はばたきに通うようになりました。

はばたきに通うようになり、英文翻訳、ミーティングの司会、事務作業のリーダーなど、なかなか他の事業所では任せてはもらえないことをメンバーに任せてもらえるので、自尊心が回復しました。特に、はばたきに来る前に、ある支援者の態度でメンタルにダメージがあったため、自己肯定感が低くなっていました。「スタッフだからこうする、メンバーだからこうしない」というB型事業所があるように思いますが、クラブハウスはメンバーも主体になって仕事をします。そのため、スタッフさんから頼まれてもらうことがあり、社会復帰に必要な力が養われている気がしています。何かするときは、スタッフさんがメンバーさんに提案して、ミーティングの時にスタッフさんとメンバーさんで話し合いするのは、なかなかないB型事業所と地域活動支援センターだと思いました。メンバーの声がとても反映している事業所だと思います。

国際交流がはばたきを選んだ一つだということを話しました。クラブハウスは、アメリカのニューヨーク発祥の世界中に拡がるリハビリテーションモデルです。そのため、世界各国のクラブハウスと関わることができるため、ニュースではわからないその国の精神疾患を抱えた人たちの現状がとてもよくわかります。日本には国際的に認定されているクラブハウスモデルの事業所は3カ所しかありません。また、数年に一度クラブハウス国際会議が行われます。私もいつか就職したらクラブハウス国際会議に参加して、自分自身の体験を英語で発表したいと考えています。韓国のクラブハウスモデルの事業所は規模が大きく、たくさんの事業所があります。私はこんな素晴らしいクラブハウスモデルの事業所が、日本には3カ所しかないことにとても残念な気持ちでいます。

今後は、事務職で働いて、何年かした後に精神保健福祉士の資格を取って、ピアスタッフになれるように、一つ一つのステップを大切にしていきたいです。